インクルーシブ保育

インクルーシブ保育

インクルーシブ保育とは

インクルーシブ保育とは、子ども一人ひとりの教育的・発達的ニーズに応じた合理的配慮を行い、“共に育つ”ことを意図し、多様な子どもたちが楽しいと思える保育、子ども同士が育ち合う保育のことを指します。すべての子どもが、乳幼児期から「いろいろな子がいて当たり前」と思える感性を育みます。インクルーシブ保育を実践していくために、個別に発達的・教育的ニーズに適した保育をしていきます。
子どもたちが集団の中で生き生きと輝ける存在になるために、環境整備や合理的配慮を行います。子どもたちにこども園での適応を求めるのではなく、こども園が子どもに適応できるような配慮を実践していきます。
大人も子どもも一生支援なしで生きていくことはできません。助けてもらったり、助けたりすることは当たり前という価値観を持つということも、インクルーシブ保育の大きな狙いです。

認定こども園のインクルーシブ

認定こども園相模女子大学幼稚部では、障害の有無に関わりなく、“みんな違って当たり前”という考え方を大切にしています。どの子どもも様々な特性を持っており、大人との関係性の中から子どもごとに最適な課題を見つけ、それに沿った支援をしています。特性を知るということは人間理解に通じます。人間(子ども)を理解するために個々の違いを受け止め、その違いを強みに変えていく保育を目指しています。決して違っている部分をみんなと同じ方向に修正することではありません。
一人ひとりの子どもについて、園長をはじめ、保育教諭や看護師、調理スタッフ、事務スタッフ、バスの運転手、公認心理師など、園全体で共通意識を持ち、みんなで育てています。子どもたちが多様な関わりを持つことで、大人も子どもも共に育ち合うことを目的としています。
本学では公認心理師が在園しており、保育に参加しながら、子どもたちの様々な場面で最適な支援を行っております。子どもたちが楽しいと思えるこども園になることが、幼稚部の願いだからです。他にも、保育支援コーディネーターが育児に関する相談に乗り、必要に応じて専門機関とも連携を取りながら、質の高い保育・教育に努めております(下図参照)。