大学概要
建学の精神
1900(明治33)年、創立者西澤之助は私財を投じて日本女学校を設立しました。
我が国が明治維新を機に欧化するなかで、欧米社会に伍する経済国家を建設するには、国民の半分を占める女性が、古来からの婦道の真髄である「高潔善美」を堅持し、最高の高等教育を受けるべきであると考え、自立した女性を育成するために設立したものです。西は日本の女子の修養に関する談話の中で、「固き心を以て、やさしき行いをせよ」と説きました。その後、西は帝国女子大学の設立を願い出ましたが、女子大学の名称を用いることは、当時はまだ認められなかったことから、1909(明治42)年に、全国で4番目の女子の専門学校となる帝国女子専門学校を設立するに至ったのが、相模女子大学の前身です。
各種ポリシー
3つのポリシー
1.入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)
相模女子大学・相模女子大学短期大学部は、「見つめる人になる。見つける人になる。」というスローガンを掲げており、しなやかな発想力と豊かな包容力を身につけ、地域社会を担っていける人を育てたいと考えます。この方針に共感し、あるいは興味を持つとともに、以下の資質・志向を有する人を求めています。
- 本学各学科の教育の目的・目標を理解し、本学で学びたいという意欲を持っている。
- 本学各学科の教育課程を履修するための基礎的な学力を身につけている。
- 勉学を通して自己を磨くとともに、他人と協力・協調し、社会に貢献する気持ちを持っている。
2.教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
相模女子大学・相模女子大学短期大学部は、スローガンとして掲げる「見つめる人になる。見つける人になる。」を実現することを目的とし、全学科に共通するものとして以下のカリキュラムを展開します。
- 幅広い分野の知識や技能を身につけ、学際的な視点から専門分野を捉える能力を育成するために全学共通科目を設置する。
- 本学の教育の歴史と特色を理解し、大学生としての心構えや態度を自覚するための科目を基礎共通科目に設置する。
- 社会人基礎力を育成し、大学で学んだ知識や技能を実践に結びつける目的で、全学共通科目と各学科の専門科目にサービスラーニングや能動的学習を行う科目を設置する。
3.学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
相模女子大学・相模女子大学短期大学部は、スローガンとして掲げる「見つめる人になる。見つける人になる。」を実現することを目的とし、各学科で取得した能力・知識・技能に加えて、以下の姿勢を身につけた者に学位を授与します。
- 専門領域のみならず、社会におけるさまざまな場において多角的視点でものごとを見つめ、身につけた知識や技能と柔軟な発想力を活用して社会や生活に役立つ新しいことを生み出すことができる。
- 人や社会の持つ特性や仕組みを洞察する眼を持ち、組織の中で自分のすべきことを見極めつつ、人と協働しながら自らの個性を発揮できる。
- 偏見や先入観を排した眼で人や社会を見つめ、人に共感し、思いやりを持ち、感動した体験をもとに成長することができる。
キャリア形成支援ポリシー
相模女子大学・相模女子大学短期大学部は、「社会との関わりの中で積み重ねる全ての経験を通して、社会と自分自身をしっかりと見つめ、自らの進む道を見つけ出し、人生を前向きに生きてゆくこと」を「キャリア形成」と位置付け、学生が、以下の力を身につけ、主体的に「キャリア形成」をするための「 学びの場 」を提供し、そこでの活動を支援します。
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アセスメントポリシー
相模女子大学・相模女子大学短期大学部では、恒常的な教育改善を図り、教育の質を保証する目的から、ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシー、キャリア形成支援ポリシーの4つのポリシーに基づき、全学レベル、学位プログラムレベル・授業レベル、キャリア形成レベルの3段階で、学生の学修成果を可視化し、検証します。
評価レベル | 入学前・入学時 (アドミッション・ポリシー) |
在学中 (カリキュラム・ポリシー) (キャリア形成支援ポリシー) |
卒業時・卒業後 (ディプロマ・ポリシー) |
全学レベル | 志願者数・入学者数 | 学生生活実態調査 | 学位授与者数 |
学位プログラムレベル 授業レベル |
入学試験 新入生アンケート |
GPA 単位修得状況 学修振り返りアンケート 学修ポートフォリオ(manaba) |
卒業研究・卒業制作の評価 資格試験・国家試験等の成績 卒業年次生アンケート |
キャリア形成レベル | PROG | マーガレットスタディ(Sagamiチャレンジプログラム) PROG |
進路・就職状況 卒業5年後アンケート |
社会連携活動ポリシー
相模女子大学・相模女子大学短期大学部(以下、「本学」という)は、「社会連携活動」に関する基本的な方針を「社会連携活動ポリシー」として明確に定めることにより、社会との様々な連携をより一層推進し、大学としての社会的責任を果たすものとする。
- 本学が行う社会連携活動は、社会貢献を目的とし、教育・研究機関、地方自治体、民間企業などと連携して行う地域連携、産学官連携、生涯学習などの活動をいう。
- 本学は、次の基本方針に基づき社会連携活動に取組むこととする。
- )実際の社会において、本学のスローガンである「見つめる人になる。見つける人になる。」ための機会を学生に提供することにより、学生自身の成長を促し、社会の発展に幅広く貢献できる人材の育成を目指す。
- )社会が抱える様々な課題に教育・研究活動として取組み、その成果を積極的に社会に還元することにより、社会の発展と文化の向上に寄与する。
- 本学は、教職員及び学生が社会連携活動に積極的に取組むことができるように、環境整備を進める。
- 本学は、教育・研究活動の成果及び社会連携活動の実施状況などを積極的に社会に公表する。
- 社会連携活動に取り組む教職員及び学生は、本ポリシーへの理解を基に、関連法令や本学の規程などを遵守し、公平性や透明性の高い社会連携活動の推進に努める。
相模女子大学の歴史
1900年~1999年
年 | 概要 |
1900 | 西澤之助、東京市本郷区龍岡町に日本女学校設立 |
1909 | 東京市小石川区大塚町に帝国女子専門学校を開設 日本高等女学校(日本女学校を改組)附設 |
1915 | 静修実科女学校を併設 |
1945 | 校舎、学寮を戦災によって焼失 |
1946 | 神奈川県相模原市の現在地に移転 |
1948 | 静修女子高等学校開設 |
1949 | 相模女子大学学芸学部(国文学科・食物学科・経済学科)開設 静修女子高等学校に静修女子中学校を併設 |
1950 | 静修女子高等学校、静修女子中学校を、それぞれ相模女子大学高等学校、相模女子大学中学校に改称 相模女子大学幼稚園を開設 |
1951 | 相模女子大学短期大学部(国文科・英文科・商科・家政科)開設 高等学校、中学校、幼稚園を、それぞれ高等部、中学部、幼稚部と改称 相模女子大学小学部開設 |
1953 | 学芸学部経済学科廃止 短期大学部英文科・商科廃止 |
1966 | 短期大学部英文科開設 |
1967 | 学芸学部英米文学科開設 |
1968 | 学芸学部食物学科を食物学専攻と管理栄養士専攻に分離 |
1991 | カナダ・マニトバ州立大学と姉妹校協定を結ぶ |
1992 | 大学・短期大学部の新図書館竣工 |
1999 | 短期大学部英文科を英語英文科、家政科を生活学科に改称 |
2000年~
年 | 概要 |
2000 | 創立100周年を迎える 学芸学部英米文学科を英語英米文学科に改称 |
2001 | マーガレットホール竣工 |
2003 | 学芸学部人間社会学科開設 学芸学部国文学科を日本語日本文学科に改称 短期大学部メディア情報学科開設 生活学科生活造形専攻、食物栄養専攻を、生活造形学科と食物栄養学科に改組 |
2008 | 学芸学部子ども教育学科開設 学芸学部英米文学科を英語文化コミュニケーション学科に改称 短期大学部メディア情報学科を学芸学部メディア情報学科に改組 学芸学部人間社会学科を人間社会学部社会マネジメント学科と人間心理学科に改組 学芸学部食物学科食物学専攻を栄養科学部健康栄養学科、管理栄養士専攻を管理栄養学科に改組 短期大学部生活造形学科を生活デザイン学科に改称 大学院栄養科学研究科開設 マーガレット本館竣工 |
2010 | 創立110周年を迎える 大学院栄養科学研究科博士後期課程開設 |
2011 | 台湾・文藻外語学院(現・文藻外語大学)と協定を結ぶ |
2013 | 短期大学部生活デザイン学科を学芸学部生活デザイン学科に改組 |
2014 | 韓国・ソウル女子大学と協定を結ぶ |
2015 | アメリカ・カリフォルニア州立大学チコ校と協定を結ぶ フィリピン・セント・ラサール大学と協定を結ぶ |
2016 | 相模女子大学幼稚部を認定こども園 相模女子大学幼稚部に移行 |
2020 | 創立120周年を迎える 大学院 社会起業研究科 社会起業専攻専門職学位課程開設 |
2024 | 相模女子大学日本学国際研究所開設 |