その他
ライフセービング講習(5年生)
5年生では、神奈川県ライフセービング連盟の事務局長の和田先生を講師にお招きして、ライフセービング講習を行いました。
前半は、第一音楽室で、講義を受けました。ライフセーバーとは、どんなお仕事をする方なのか、というお話から講義は始まりました。
「みんなは、テストの時に、緊張する?」講師の方からこう聞かれると、「緊張する。」と手を挙げた子が、たくさんいました。理由を聞いてみると、「良い成績をとりたいから。」「良い点か、悪い点か、分からないから。」と理由はさまざま。共通しているのは、“テストの内容が分からない”ということが緊張することの原因になっているということでした。海も同じです。分からないことや、知らないということが、不安だな・怖いなと感じることに繋がると、お話して下さいました。海で、「立ち入り禁止」と書かれている場所は、どのような危険があるから入ってはいけないのか、離岸流に巻き込まれてしまった時にはどうしたら良いのか、など子どもたちが納得のいくようにお話をして下さいました。もし、海や川で落水してしまったら、また、おぼれた人を見たらどのようにしたら良いのかも教えて頂きました。海や川での遊びが楽しみになる季節だからこその、大切なお話でした。
後半は、プールで前半の講義を踏まえて実践をしました。
まずは、浮き身からです。お腹を上にした状態で、身体の力を抜き、大の字になって浮きます。手足に力が入ってしまったり、怖さから、自分の状態を見ようとあごを上げてしまったりすると、上手くいきません。2人1組になって、支える側・支えられる側を交代で練習しました。最初は、怖くて私から手を離さなかった子も、少しずつ自分の力で浮くことができるようになりました。ビート板を持つと、途端に自力で頑張ることのできる子も増え、少しずつ自信がついたようでした。
最後は、子どもたちみんなで同じ方向にプールの周りを回り、流れるプールを作りました。自分たちで作った流れで浮き身を取り、実際に海や川で流された状態を経験しました。
臨海学校でも、練習をする浮き身。遠泳の際に、休憩をする時に使います。しっかりと練習することができました。
今回、課題として見えたのは、5年生の話の聞き方です。活動と活動の合間に、楽しくなってしまって話が聞けなくなってしまったり、先生の話を最後まで聞けずに盛り上がってしまったり・・・。一つひとつの活動が止まってしまう時間が、たくさんありました。「今、こうするって先生が言ってたよ。」と、周りにいた先生方から、たくさん声をかけられました。楽しさもあり、しかし自然の中で危険と隣り合わせでもある臨海学校です。やるときはやる、聞くときは聞くという姿勢をしっかりと身につけていかなければいけないなと感じました。