1年生
1年生 算数の授業より
1年生の授業の様子をお伝えします。算数では今、「ひきざん」の文章問題に取り組んでいます。
はじめに、以下の文章問題を読みました。
子どもたちは、いつものように、「わかっている数字」を四角で囲い、「きかれること」に波線をひきます。みんな、「8ぴき」と「4ひき」を囲い、「めすは なんびきでしょうか」に波線をひくことができていました。
活動をしながら、「これはたし算の問題みたいだぞ。」とつぶやきが聞こえました。他の子も「たし算だ。」と言っています。問題にある「あわせて」を見て言っているようです。たし算のキーワードである「あわせて」に着目できていることは立派です。しかし、この問題はたし算ではありません。別の子が「これは8-4をして、答えは4匹だよ。」と言っています。
先生は、「『8』はなんのこと?」と子どもたちに聞きました。元気よく「はい!」と手を挙げる子どもたち。
一人目の子が「『あわせてなんひき』のことです。」と答えました。次の子が「4+4のことです。」また次の人が「8は4といくつです。」と答えます。聞きながら「わかった。」という反応も返ってきます。そして、次の子が「『8』はもとの数。始めにいた数です。」と答えました。「始めにいた数が、8ぴきです。」「『8ぴき』は『おすとめすを合わせた数』です。」と答えました。
そこで、先ほどでた式の「8-4」の「4」について、考えました。「『4』は何のこと?」と聞くと、手を挙げた子が「めすの数です。」と問題文から見つけて、答えました。
これを聞いて、まだあまり反応のない子もいたため、みんなで実際に確かめました。みんなに「立って下さい。」と伝えました。立った子どもたちに「みんなには、今日だけハムスターになってもらいます。」と言うと、「え~!?」と言いながらも、嬉しそうな子どもたち。
「教室にハムスターが男の子と女の子をあわせて27人います。男の子は9人です。女の子は何人でしょうか。」と問題を言い、実際に「男の子と女の子を合わせた数」から「男の子の数」をひきました。男の子を教室の端に集まらせ、「残っているのはどうなった?」と聞くと、みんな元気よく「女の子だけ!」と答えました。「『おすとめすを合わせた数」から『おすの数』をひくと、『めすの数』になった。」や「最初はたし算だと思ったけど、やっぱりひき算だった。」と、わかったことによる嬉しそうな声が聞こえました。
先生が説明するよりも、子どもたちの言葉で話したほうが伝わることが多くあります。これからも子どもたちの話し合いを通して、みんなの理解を深めたり広げたりしていきたいです。