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3学期の活動より⑤「水俣病について学ぶ」
5年生のつなぐ手・特別授業は、「水俣に学ぶ」です。
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講師は、「水俣」を子どもたちに伝えるネットワークの田嶋いづみさんです。住まいが同じ相模大野ということで、毎年、小学部にお話に来てくれています。遠い昔の遠い熊本県の話…とどこかで思いながら話を聞き始めていた子ども達は、次第に、田嶋さんの語りに引き込まれていきました。
田嶋さんは、「60年以上が経ちました。20万人から200万人におよぶ公害病が水俣病です。いまだに、「水俣病の子どもだ。」と石を投げられたり、いじめにあったりしているのです。人が人と思わなくなったそのときから、この問題ははじまりました。いじめや差別。水俣病の病、症状に苦しむだけではなく、人を傷つける大きな問題が水俣病なのです。私たちはなんで勉強するのですか?それは、事実を知ることは、人と出会うことにつながるからです。水俣に住む人は、心が深いとよく言います。胎児性患者の坂本しのぶさんは、『水俣病は終わっていない。』と言っています。命は希望です。」あなたはどんな未来をつくりだしますか?」と投げかけました。 田嶋さんの話を聞く子ども達の表情は、真剣そのものでした。それは、「この話が近所の話だったら…」「自分の家族の話だったら…」、「同じことをしてしまったかもしれません。」(渡辺) と、自分と重ねて聞くことができていたからに違いありません。「人間が作り出した病は、人間が止めることができます。」と話した田嶋さんの言葉は、心にしっかりと残っています。ありがとうございました。