5年生
つなぐ手 5年 将棋について プロ棋士(卒業生)から学ぶ
5年生のつなぐ手の授業に小学部卒業生のプロ将棋棋士佐藤七段がやってきました。また、ご一緒に女流棋士の甲斐智美五段も来て頂きました。引退した人気の加藤一二三九段、永世7冠となった羽生善治棋聖、若くしてプロとなった藤井聡太四段など話題の将棋界ですので、子どもたちにも関心が高かったようです。今回の学習では「志をもってプロになった佐藤さん、甲斐さんの思いを学ぶこと。」「日本の伝統文化である将棋について知り、親しむこと」にあります。佐藤7段の自己紹介では、小学校時代の写真や思い出、そして、プロになるまでの歩みも語って下さいました。また、佐藤7段のトレードマークでもあるカツラをいきなり外されたことで、子どもたちも親しみやすくなったようでした。
将棋の歴史や将棋が人々によってより楽しむことができるように改良されてきた話は写真を見ながら、わかりやすく説明して下さいました。
また、将棋は礼を大切にするといったお話もあり、実際に対局シーンを佐藤さんと甲斐さんが見せてくださいました。
後半は、将棋を知っている子どもたちと経験したことのない子どもたちに分かれて活動しました。
経験したことのある子どもたちは甲斐五段と対局しました。甲斐五段は、歩と王だけで子どもたちと戦います。それでも、子どもたちを圧倒します。子どもたちが負けそうになると、駒を戻して「ピンチだから、もう少し考えて」と、優しく指導してくださいました。また、勝った子どもたちには、駒の動かし方の良かったところもきちんと説明してくださいました。子どもたちはプロのすごさを感じたことでしょう。
未経験の子どもたちは、佐藤七段に駒の動かし方、相手の駒をとる方法などを教わりながら、将棋の基本がわかる簡単な遊び方を教えて頂きました。その過程で「王手」や「詰む」といった言葉の意味も理解していきました。最後は、全部の駒を並べて将棋にトライしましたが、どのペアも時間の関係で決着を付けることはできませんでした。しかし、子どもたちは将棋がやりたくなったと、感想を口々に話していました。最後に児童の代表がお礼の言葉を伝えて、楽しい授業が終わりました。