2年生体験学習授業紹介
2年生「つなぐ手」歌舞伎
7日(木)と8日(金)に、2年生が歌舞伎の立ち回りと隈取りを学びました。
教えてくださるのは、日本舞踊宗家立花流の立花寶山(ほうざん)先生と立花齋人(きよと)先生です。
立ち回りは、アリーナで教わりました。
先生の刀は木刀で、子ども達の刀は新聞紙です。
自分の刀は、自分で丸めて作りました。
立ち回りの一つ一つの動作には名前があります。
臼と杵でお餅をつくように、縦に刀を振るのは「空臼(からうす)」と言います。
上段と下段に連続で振るのは「天地」と言います。
一つ一つの動作を丁寧に確認しながら、短い立ち回りを覚えました。
隈取りは、中高等部のホールで教わりました。
各クラスから一人ずつ代表を選び、実際に隈取りをしてもらいます。
左の子から「桜丸」「梅王丸」「松王丸」という役の隈取りをしてもらうことになりました。
服が汚れないように布をかぶったら、準備完了、美容室のようです。
代表の子達の顔にドーランが塗られて白くなるに連れて、見ている子ども達は大喜び。
一方の塗られている子達は、初めてのお化粧にうきうきしながらも、自分の顔がどうなっているのかが気になります。
3人の隈取りが見事に完成すると、それぞれの役の見得(みえ)のポーズを教わりました。
3人とも、とてもかっこよく大見得が切れています。
最後に、女形の「藤娘(ふじむすめ)」と、演目「勧進帳(かんじんちょう)」の一幕を鑑賞させて頂きました。
勧進帳は源義経を助けるべく奮闘する、弁慶の演技でした。
普段は、穏やかな声と優しい表情で教えてくださる寶山先生です。
ところが、歌舞伎が始まると、ホール中に響く張りのある声と、目に力のこもった迫力の表情に変わります。
見ている子ども達は、ぐいぐいと歌舞伎の世界に引き込まれていきました。
二日間に渡って、我が国の伝統文化を学んだつなぐ手の授業でした。
世界中の人と触れ合うことが、容易にできるこの時代です。
子ども達には、歌舞伎について紹介できるような人に育ってほしいと思います。