学校生活
自分からできる子
小学部では、毎週水曜日を「水曜昼どうでしょう」という自由遊びの時間としています。小学部の先生や、インターンシップの学生たち、最近では書道の浦田先生もコーナーを設けています。その日にどんな遊びがあるかが、専用の黒板に掲示されて全校に知らせれます。
そんな水曜日のある日、3年生の子どもたちがとてもおもしろい試みをしました。係活動の一環として、教室で絵を描くコーナーを設けて、「水曜昼どうでしょう」の一つの遊びコーナーとして宣伝したのです。さっそく開催場所や持ち物を記入して掲示板に張り付けて準備完了。後は、お昼休みを待つのみです。
お昼休みが始まると、そわそわとどこか落ち着かない係の子どもたち。「分かってはいたけど、お客さん来ないね。」と諦めかけたその時、自由帳と筆箱を持った1年生の可愛いお客さんたちが来てくれました。嬉しそうに机に案内する子どもたち。「今日は4コマ漫画を描くよ。」、「先ずは、線を引いてね。」と丁寧に教えていました。
普段、教わることはあっても、教える機会のない子どもたち。「1年生にどう伝えたら、分かってもらえるだろう。」、「教えるのって、すごく難しい。」と感じる一方で、「お客さんが来てくれて良かった。」、「4コマ漫画を教えてあげられて嬉しかった。」と手ごたえも感じた様です。
今までは、与えられたコーナーの中から選んで、参加していた「水曜昼どうでしょう」。自分たちのコーナーを、自分たちで作り上げたこの経験を生かして、どんなことも自分からやってみようという姿勢につながることを願っています。