5年生
つなぐ手「いのちをいただく」(5年生)
2月22日(水)に、5年生では、つなぐ手の授業に、神奈川県畜産技術センターの方をお招きして、「いのちをいただく」をテーマに学習しきました。つい三日ほど前まで牧場で生きているブタが私たちの食卓に並ぶまでの過程や、多くの人が関わることで、が安全に美味しく豚肉を食べられているのだということを学びました。
会場になった小学部の視聴覚ホールには、実寸大のブタ(オスとメス)の写真模型や飼料、糞のサンプルなどが所狭しと並べられ、入ったときから子どもたちは興味津々でした。
まずは映像で、食用のブタが生まれてから枝肉となるまでのたった六ヶ月の一生を見せていただきました。生まれた直後から獣医師によるたくさんの検査を通って、それに合格した個体だけが肉になることや、「食べないのは鳴き声だけ」というほどブタの体は、骨・皮・血液・などすみずみまで人間が利用していることなども学ぶことができました。子どもたちから積極的に質問が出されました。
後半には、持ってきてくださった実物資料を触ったり、においを嗅いだりしました。糞のにおいなどは強烈だったようですが、それが堆肥になるとほとんどにおわなくなることにも驚いていました。ブタを育てるための飼料となる穀物、その穀物を育てる土壌、その土壌を豊かにするための堆肥、その堆肥はブタの糞から作られます。そうやって自然のサイクルができていて、その仕組みをまわし続けることの大切なのだと学びました。多くの人が工夫をしながら、自分たちの食べるブタを育てていることを体感することができました。2学期に食育で学習したイワシの手開きや、先日の水俣の学習で田嶋さんがおっしゃった「一番いいものが凝縮されたものを食べているのが人間」という言葉にも通ずるものがありました。子どもたちが「いただきます」の意味を見つめ直す二時間になりました。
〈子どもたちの声から〉
私がおどろいたことは、豚の体重が生まれてから6ヵ月で110kgでとても大きくなったいたことです。私たちはまだ立てもしないのに、もうお肉になってしまうことにおどろきました。おいしいお肉を作るのに、えさなどの安全、小屋を清潔にすること、豚の健康など気をつけていることがたくさんありました。豚1頭1頭、おいしい肉になるために大切に育てられているんだと思いました。最後にDVDで私たちが食べている豚がおとといまで仲間と生きていた1頭の豚だということを知りました。だから、これからは「豚肉や鶏肉を食べることが1つの命をいただくことなんだと思い、感謝して残さず食べることを心がけたいです。