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つなぐ手授業「森末慎二さんをお招きして」

dsc03433ロサンゼルスオリンピックの男子体操の金メダリスト森末慎二さんが小学部に来て下さいました。今日は、大学の校舎を借りて森末さんのお話を聞く、全校児童によるつなぐ手の授業です。

森末さんの大活躍の様子をプリントにしたものを読んで学んだり、YouTubeを利用して、森末さんのロサンゼルスの演技を見たりして、この日のつなぐ手の授業を迎えました。

森末さんが会場にいらっしゃると子どもたちは大興奮。大きな拍手でお迎えしました。

まず、小学校時代の森末さんについてお話がありました。目立つことが大好きな森末さんは、運動場で目立つためにブランコを思いっきりこいで一回転しようとしたそうで、子どもたちはびっくりしていました。オリンピックを目指したきっかけも、お母さんに「オリンピックに出たら目立つよ。」といわれたのが、きっかけだったそうです。

もちろん、メダルも見せていただきました。森末さんは、団体で獲得した銅メダル、跳馬の銀メダル、そして、10点満点を出した鉄棒の金メダルと順に子どもたちに見せてくださり、最後の金メダルが登場すると、一段と大きな歓声が上がりました。
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それだけではありません!なんと、森末さんは、学校にメダルをすべて預けて下さいました。そして「全校児童の皆さん。あとでゆっくりとメダルに触って下さい。」と言って下さいました。明日から、教室を本物のメダルが回っていくのですから、子どもたちのわくわくする気持ちはたいへんなものだと思います。dsc03490
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4年に1度のオリンピック。その1度の演技で、もし着地の一歩がずれていたら、0.1の減点で銅メダルも取れないという状態だったのだそうです。森末さんは「金メダルかメダル無しの4位。その失敗も許されない緊張状態にある時に、どうするといいと思う?」とインタビューするように会場を回りながら、子どもたちにたずねられました。会場からは「深呼吸する。」「自分を信じる。」というような意見から「あとでお母さんに怒られると思ってがんばる。」などというような楽しい意見も飛び出し森末さんも楽しそうに応対して下さいました。そして森末さんは、「緊張感を乗り越えることなんてできないの。もし、それを乗り越える方法があるとすれば、どれだけ、試合と同じことを考えながら、練習したかということが大切。つまり準備が大切だ。」とお話しして下さいました。子どもたちにとって、とても大切なお話でした。
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そして、「みんなにも好きなスポーツがあるよね。好きになる。楽しくなる。上手になる。楽しいことはつらくても我慢できるんだよ。ぼくは、一度も体操をやめたいと思ったことがない。いつも鉄棒にぶら下がりたいと思っていた。みんなも好きなもの、楽しいものをみつけて下さい。」と子どもたちに対する願いを語って下さいました。
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今日のつなぐ手は、子どもたちにとって、とても素敵な時間でした。