6年生体験学習行事
6年生 修学旅行 3日目
修学旅行最終日の朝を迎えました。今日は三十三間堂と清水寺の見学をします。
ホテルのチェックアウトのため部屋を見回っていると、いくつかの部屋で置き手紙を見つけました。どの手紙もこの3日間お世話になったホテルの方へのお礼のお手紙でした。誰に言われなくても、このように感謝の気持ちを伝えられることを、とても嬉しく思います。
三十三間堂のお堂の前で、クラスごとに集合写真を撮りました。
三十三間堂に向かうバスの中で、ガイドさんから「自分に似た仏様がいらっしゃるかも…。」と聞き、子どもたちは一体一体じっくりと見ながら、お堂の中を見学しました。
本堂そのものやその中に安置されている仏像全てが国宝です。2018年に千体ある千手観音立像が全て国宝指定されたことを受け、鎌倉時代の版画やこれまでの学術研究に基づき、堂内の仏像の配置が本来の配置になりました。
三十三間堂の見学を終え、続いて向かったのは清水寺です。
今まで以上に外国人観光客の人数が多く、子どもからは「まさにインバウンドの実態を目の当たりにしてるね。」という声が聞かれました。
仁王門から西門、三重塔を抜け、本堂へ。本堂の入り口付近には、仏足石や弁慶のものだと伝えられている鉄下駄と錫杖が展示してあります。錫杖は小さいものが14kg、大きいものは96kgもあり、片手で持ち上げられたら心願成就のご利益があると言われています。子どもたちは一生懸命持ち上げようとしますが、びくともしませんでした。
有名な清水寺の本堂にある舞台を見学しました。
舞台を支える柱には樹齢400年以上の欅が使われています。長さ12m、周囲2mほどの柱が18本、それらを縦横に無数の木材でつなぎ合わせ、あの大きな舞台を支えています。ガイドさんから「釘を一本も使っていません。」という説明があると、子どもたちは驚いていました。
見学が終わると、最後のお土産タイムです。三年坂に軒を連ねるお土産屋さんに、思い思いに入っていく子どもたち。お家の方や自分用に、熱心にお土産を見て回りました。中にはどうしても木刀が欲しいと、自分のリュックに入るかどうかお店の人に頼む子もいました。
三年坂では、子どもたちが迷子にならないように、入り口と出口でそれぞれ教員が立って見守っていました。そこへ見守りばかりでお土産を買えないんじゃないかと心配した子どもたちが、教員にお土産を買ってくれました。突然のことに驚きましたが、子どもたちの優しい純粋な気持ちにとても感動しました。
お土産タイムの後に昼食を食べ、バスで京都駅に向かいました。バスを降りてガイドさんたちとお別れをしていると、今までのお礼にと折り紙を作って渡している子がいました。
新横浜に到着すると、すぐに閉校式を行いました。学年主任の先生からお話をした後、お迎えに来くださった保護者の方たちに「ただいま戻りました!」の挨拶をし、3日間お世話になった添乗員の方々と看護師さんにお礼を言いました。
最後はガイドさんから教えてもらった関西弁でさようならをし、3日間の修学旅行は無事終了しました。
この3日間で多くのことを学ぶ機会に恵まれました。一人ひとりがこの3日間を振り返り、少しでも多く自分の経験や知識として獲得してもらえたらと思います。