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3年生4年生授業紹介

3,4年生 つなぐ手~落語家 桂伸衛門さんをお招きして~

先日、つなぐ手の学習として落語家の桂伸衛門さんと三味線を担当する成田みち子さんをお招きして落語を聞かせていただきました。

 小学部70周年を祝う会にもお越しいただき、子どもたちに楽しい落語を聞かせて下さった伸衛門さん。その際に「『伸ちゃん』と呼んで下さい」と言われ、みんなで大きな声で「伸ちゃ~ん」と呼ぶなど、子どもたちの心には伸ちゃんがしっかりと刻まれました。子どもたちはまた伸ちゃんに会えることを楽しみにしていました。

 子どもたちの中には、1年生の時の相生祭の劇で落語を題材とした劇を演じた子どもたちがいます。伸衛門さんから「知っている落語がある?」と聞かれ、そのときに上演した寿限無とこたえ、全員で寿限無を披露しました。しっかりと覚えている子どもたちに伸衛門さんもびっくり。
 着物の着方と、落語家が高座に上がる際にかかる音楽である出囃子の太鼓について教えていただきました。出囃子の曲は落語家さん一人ひとり違うそうですが、全て頭の中に入っていて、落語家さんの動きに合わせて楽譜をみることなく、演奏することができるのだそうです。実際に音に合わせて出囃子の太鼓も叩かせていただきました。持ち慣れない太鼓のバチではありましたが、上手に三味線の音に合わせて叩くことができました。

 そしてお待ちかねの落語。夢が叶って人間になれた犬と人間とのかみ合わなさそうでかみ合ってしまっているちぐはぐな会話が面白い『元犬(もといぬ)』と誰もが知ったかぶりをしてとんちんかんなやりとりをくり返した結果、真相はおならだったという『転失気(てんしき)』の2本を聞かせていただきました。

 落語のお話にはたくさんの登場人物が出てくるのですが、一人で何役も表情やせりふ回しのみで表現します。言葉と表情だけで表現しているにもかかわらず、お話の場面が見えるかのようで、子どもたちは手を叩いたり、体をよじったりして笑い転げ、楽しい時間を過ごすことができました。聞いているうちに、自然とみんなの顔が笑顔になり、楽しい気持ちになることができる、そんな落語のすごさを教えていただきました。

 昔から受け継がれ、今もなお多くの人から支持される落語には、大人も子どもも自然と笑顔にさせる魔法のような力を感じました。落語のように周りの人を楽しい気持ちにさせる、そんなことを意識しながら生活していきたいと思います。