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6年生体験学習

縄文のくらしを覗いて来ました(6年生社会科見学・東京都埋蔵文化財センター)

6月2日、6年生が社会科見学として多摩センターにある東京都埋蔵文化財センターへ行ってきました。今週から社会科の授業では歴史の学習に入りました。ちょうど縄文時代のくらしについて授業で勉強した直後に見学日を設定することができ、授業で学んだことを実際に見る・体験するということを通して、子どもたちの学習が深まっていく過程を垣間見ることができました。

 

 最初に縄文のくらしについての映像を見せて頂きました。旧石器時代から縄文時代への流れや、縄文土器が出てきたことで生活ががらりと変化したこと、縄文時代の食生活など詳しく解説された映像で、子どもたちはしっかりとメモをとっていました。

 学年全体で映像を見た後は、各クラスに別れて、体験コーナーや展示コーナー、庭園を見て回りました。体験コーナーでは、2種類の火起こし体験や、石に穴を開ける体験、土器のパズル、縄文土器の模様つけなど、いろいろなコーナーを自由にまわって体験しました。

火起こし体験では、火は出ないものの一生懸命に動かすと熱くなることもあると聞き、説明を見ながら挑戦する子がたくさんいました。最初は上手くできないようでしたが、何度かやっていくうちに、「先生!できた!熱くなったよ!」と嬉しそうな声が挙がり始めました。土器のパズルは、出土したときのようなバラバラになっている状態の土器を、元の形に戻すというパズルでした。ピースは大きめなのですが、これがなかなか難しく、子どもたちも「こっち?いや、違う、こっち?」と試行錯誤しながら挑戦しました。
 展示コーナーでは、多摩ニュータウン地域で見付かったものを中心とした、各時代の出土品を見せて頂きました。

「縄文土器」と言っても、前期のものと後期のものでは模様の付き方や形の複雑さが違ったり、さまざまな土偶が発掘されていたり・・・展示してあるものを見て、「自分の家の近くからこんなものが出ているんだ!」と驚いている子もいました。しおりを片手に一生懸命に何やら書きこんでいる子どもたちの手元を見ると、展示品のスケッチをしている子がたくさん。「珍しいから、書いて残したい!」「時代ごとに順番に書いているんだ。」と得意げに見せてくれました。

 お昼ご飯を食べた庭園には、復元された竪穴住居が3つたっています。遺跡庭園「縄文の村」と名前がついているように、ここは正真正銘の遺跡です。多摩ニュータウンNO.57遺跡を盛り土にして、当時の景観を復元したものだそうで、竪穴住居だけでなく、周りにある植物も縄文時代にあったとされる植物が植えられていました。今まで絵や写真でしか見たことのなかった竪穴住居に、子どもたちも大興奮。特に、中で火を炊いている竪穴住居では、より暮らしの様子を体感することができました。