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学校生活行事

6年生のために頑張る5年生

 明日はいよいよ6年生が卒業を迎えます。5年生が最上級生となるための大事なステップとして、「6年生を下級生の代表としてしっかりと送り出す」という役目があります。卒業式に出られない下学年のみんなの気持ちをしっかりと伝え、6年生を気持ちよく送り出すことができるよう、先週は「下級生のリーダー」として大活躍の5年生でした。

 「6年生を送る会」は残念ながら中止となってしまいましたが、例年製作している縦割りでのプレゼント作りは無事に行うことができました。プレゼント係の子たちが中心となってアイデアを出し合い、今年度は花束の形でメッセージを送ることとしました。

6年生一人ひとりに渡すことができるよう、1~5年生全員のメッセージを集めて、1つの作品にするということは、子どもたちが思っている以上に大変なことでした。係の子たちは事前準備として数え切れないほどのメッセージカードを切り、クラスごと、縦割りごとに袋詰めをしました。また、今年度の5年生は6年生よりも人数が少ないため、1チームが担当する数もたくさんあります。限られた時間の中で、「こんなにあるの!」と言いながらもお互いに声をかけながら頑張って進めていました。しかし、作業開始時には「大変・・・」という気持ちが大きくても、やっているうちになんだか楽しくなってくるのが5年生の良いところです。絵を書いたり、折り紙で飾り付けをしたりと、楽しくデコレーションをしていました。

 5年生の子どもたちにとって何より大変だったのは、プレゼントを渡す時でした。5年生が司会・進行を行い、1~4年生が6年生に気持ちを伝えたり、プレゼントを渡したりしなくてはなりません。今までは、縦割り活動の進行をしていたのは6年生。例年、3学期になると6年生の代わりに5年生が仕切らなくてはいけない日も出てくるのですが、今年度は縦割り活動自体がありませんでしたので、5年生がリーダーになる機会があまりありませんでした。久しぶりの縦割り活動、そして6年生に気持ちを伝える大切な場での司会・進行を自分たちで進めなくてはいけないと気がついた子どもたちは話を聞いたときに一瞬固まっていましたが、なんとか頑張ろうとチームの集合場所に向かいました。下級生にどこにいてもらうのか、6年生にはどこにいてもらうのか、どのように会をスタートさせたら良いのか。今まで6年生がやっていたことを見ていたはずなのに、6年生のようにはいきません。「どうしよう、どうしよう!」と緊張してしまったり、最終的には担当の先生に助けて頂いたり・・・。「前で話すって、大変だったよ。」「全然出来なかった!」と帰ってきた子どもたちも多くいました。

きっと、このような経験を繰り返しながら、立派に下級生の前に立てる6年生になっていくのだと思います。悔しい思いもあったようですが、プレゼント作りから会の進行に至るまで、一生懸命に取り組んだ5年生は立派だったと思います。

 6年生へのプレゼント作りと合わせて、金曜日には卒業式の会場作りのお手伝いもしました。約400脚の椅子を運んで、綺麗に会場に並べるという作業は、子どもたちの力を借りなければできません。作業中は、何度も椅子を取りに来たり、声を出しながら数を確認したり列を整えたりと大活躍の5年生でした。今日も5,6時間目に卒業式の前日準備に参加する子どもたち。しっかりと頑張ってくれていることと思います。
 明日は、子どもたちと一緒に、素敵な卒業式ができるよう、また5年生にとっても大事なステップアップに繋がる卒業式となるよう、子どもたちと一緒に頑張っていきたいと思います。