1年生2年生学校生活飼育
2年生から1年生へ バニラ小屋掃除の引き継ぎ
小学部では、2年生を中心にバニラのお世話を担当しています。先日の造形展では、バニラ募金を行い、多くの方に御協力いただきました。1年間、お掃除をしたり、仲良くなるためにじっくりと観察をしてバニラの生態について新たな発見をしたりと様々な場面でバニラと接してきました。2年生も終わりに近づき、自分たちが学んできたことを1年生に引き継ぎます。残りの3学期の期間を使って、一緒にお掃除をしながら、バニラ小屋の掃除の仕方について、1年生に教えることにしました。
まずは、長靴に履き替えます。1年生に小さな長靴を譲り、自分たちは大きな長靴を履くなどお兄さんお姉さんらしい姿も見られました。掃除に使う道具を渡しながら、名前も一緒に伝えます。お掃除になれている2年生にとっては当たり前の熊手の使い方も、1年生にとっては初めて。正しく持つことができていない1年生に持ち方から教えます。2年生はある程度うんちを集めてからちりとりに入れますが、1年生は一粒ずつ入れようとします。そのため、うまく集められません。「こうやって集めるんだよ。」と自分たちが実際にやりながら、説明します。また、集めたうんちをふるいにかけて、砂をよける作業の際にも、「高いところで振ると砂ぼこりがすごいから、低いところで振るんだよ。」「同じところでふるいを振ると、砂が足りないところができるから、砂の少ないところで振ってね。」など、詳しく教えていました。1年生も「階段の下にも、うんちがいっぱいある。」と細かな所まできれいにしようと頑張っていました。
お掃除が終わったら、餌の準備と水の交換をします。1年生が順番に餌を入れている時に「塩のことも言っておいた方がいいんじゃない?」と岩塩についても教えます。今までバニラを見たり、バニラ小屋を見たりしてはいても、岩塩の存在には気づいていなかった1年生。「何のためにあるの?」「時々なめて塩分を取るんだよ。」と教えられて、びっくりしていました。バニラを小屋に戻した途端、バニラが一目散に岩塩をなめに行き、「あっ、バニラがなめてる!」と実感することもできました。「自分たちでやるのと違って、教えるのって大変。」と言うように、時間はかかってしまいましたが、一生懸命教えようとする子どもたちの姿に成長を感じました。
こうして、小学部ではバニラのお世話とともに、命を大切にしようとする気持ちが引き継がれていきます。その大切な役割をしっかりと行うことができればと思います。