2年生授業紹介
感謝の気持ちでありがとう(2年生 お誕生会)
2年生の総合学習では1学期に引き続き、2学期(9月~11月)のお誕生日の子を主役として、お誕生日会を開きました。
1学期に一度経験しているだけに、子どもたちはそれぞれの係の仕事を積極的に進めていきました。1学期とは違う係を担当し、様々な立場からお誕生日に参加してもらうようにしました。
今回もお忙しい中、保護者の方にお越しいただき、お子さんが誕生した時の様子や想いについて、お話をしていただきました。短い時間ではありましたが、クイズや紙芝居風などにして、子どもたちにわかりやすくお話しして下さり、聞いている子どもたちも楽しみながら、お話を聞く姿が見られました。小さい頃のお友だちの写真を見ながら「わあ、似てる!」と隣に立つお友だちと比べながら嬉しそうに眺めていました。兄弟の赤ちゃんの頃の写真を比べて、どちらがお友だちかを当てるクイズでは、「どっちかな?」といいながらも、きちんとお友だちを当てる子どもたち。さすがに毎日一緒に遊び、そして学んでいるだけのことはあり、友だちの絆を感じました。大きく産まれた子もいれば、小さく産まれてしばらくはお家に帰ることができなかった子も。保育器の中でお家の方と離れて病院で頑張って過ごし、お家の方が毎日のように会いに行っていたなど、様々なお話を聞くことができました。中には、当時のことを思い出し、涙を堪えながらも一生懸命お話しして下さる姿も見られ、聞いている方もぐっとこみあげてくるものがありました。
お誕生日は、周りの人たちからプレゼントをもらったり、「おめでとう」の言葉をもらったりして喜ぶだけの日ではありません。産んでくれたご両親への「ありがとう」の気持ちを伝える日でもあります。保護者のお話の後に、子どもたちから感謝のお手紙を読んで渡しました。「ご飯、いつもおいしいよ。」「お仕事頑張ってくれてありがとう」など感謝の気持ちとともに「兄弟げんかばかりしてごめんね。」「大きくなったら、お金を稼いでお母さんを楽にしてあげるからね。」と、これからはお家の方のために自分もできることを頑張るという強い決意が見られました。
小学部には、ノーベル賞を受賞した湯川博士からいただいた「一日生きることは、一歩進むことでありたい」というありがたい言葉があります。お誕生日を迎え、年齢を重ねるたびに、できることが一つずつ増え、胸を張って成長を実感することができるように、一日一日を大切に過ごしていくことができればと思います。
お誕生日会を通して、お家の方への感謝の気持ちを伝えるとともに、大切に育てられてきた自他のかけがえのない命を大切にしようとする気持ちを育てることができればと考えています。