2年生行事
緊張感の中、頑張った音楽発表会(2年生)
「緊張するな~。」朝からそわそわしている子どもたち。本来の相生祭からは、少し遅くなりましたが、先日、相生祭の代わりとなる2年生の音楽発表会が行われました。残念なことに、2年生の子どもたちはまだ相生祭を経験したことがありません。早くコロナが収束して、学園全体で行う相生祭を経験させてあげたいと願っています。
本来であれば、2年生全体で合唱の発表を行うところではありますが、本格的な合唱はまだできないとのことで、クラスごとでの合奏となりました。合奏をするにあたり、1学期に子どもたちが学習し、大好きだった「スイミー」と組み合わせることになりました。子どもたちは「スイミー」の学習の際に、場面ごとにスイミーの気持ちを考えながら読んでいきました。
そんなスイミーの気持ちを楽器を使って表現するために、音楽の時間を使って、チームのみんなで相談を重ねて考えながら作っていきました。木琴、鉄琴、シンバルにベルなど、子どもたちがまだ使ったことのない楽器がたくさん。子どもたちにとっては、おもちゃ箱を広げたような楽しい空間だったのだと思います。最初は、曲を作ることよりも、音が鳴ることが楽しく、ただ叩く、鳴らすという音楽にはほど遠いものだったように思います。少しずつ音楽の先生がヒントとなるフレーズを与えてくれて、音を上手に重ねていくことができるようになってきました。楽器は、ただむやみやたらに叩くだけではうるさくなるだけ。でも、上手に音を重ねることで、楽しさも嬉しさも、怖さも表現することができます。子どもたちは、今回の音楽発表会を通して、そんな音楽の楽しさに気づくことができたのではないかと思います。
スイミーの音読は、1学期から音読練習で行っていたため、あっという間に覚えてしまいました。唯一苦労したのは、声の大きさ。いつもの教室を飛び出し、ホールでの音読。2階席の一番後ろの人にまできちんと聞こえるように声を届けなければいけません。だからといって、怒鳴ってはスイミーの世界を壊してしまいます。大きな声で、きちんとスイミーの気持ちをのせて話すことを心がけ、練習を続けました。最後にみんなで言う台詞もなかなかタイミングが合わず、何度も練習を繰り返しました。本番一週間前に、やっとやる気スイッチの入った子どもたち。そこからは、みるみるうちに上手になっていきました。
本番では、幕が開き、お家の方々がたくさん目の前にいる光景に、かなり緊張していた子どもたち。発表が進み、最後みんなで声を揃えて台詞を言った後は、何だか楽しそうな顔に見えました。みんなと気持ちが一つになった気持ちよさを感じたのだと思います。
今回の音楽発表会を通して、みんなで一つのものを作り上げることの楽しさや喜び、そして一生懸命取り組んだ先に待っている達成感を感じることができたのではないかと思います。これからも、気持ちを一つに取り組む中で、一人の時とは違う喜びをみんなと一緒に味わうことができればと思います。
子どもたちの感想
・今日、ホールで音楽発表会をしました。始まる前のリハーサルの時、心の中は緊張と不安でいっぱいでした。幕が開き、僕たちのチームでシードラムなどをならしました。楽器を鳴らすのは緊張しなかったけど、台詞を言うときは心の震えが止まりませんでした。音楽発表会は成功だと思います。なぜなら、台詞も大きな声で間違えないで言えたし、楽器もちゃんと弾けたからです。音楽発表会を通して、みんなの気持ちを一つにすることが大事だと思いました。来週の鼓笛発表会でも気持ちを一つにしたいと思います。
・私は、本番でいつもより緊張しました。どうしてかというと、お客さんがたくさんいるからです。でも、始まったら、ちょっとずつ平気になりました。私は音楽発表会は大成功だと思います。オルガンはリズムが良かったし、マラカスはちゃんと胸の前で振れたし、トライアングルを悲しい気持ちでできたからです。みんなと一緒にリズムを合わせることが大切だと思いました。またやりたいです。