4年生授業紹介
取材力をつける(4年生 新聞作り)
小学部では、3年生と4年生の国語カリキュラムに「新聞作り」を位置づけています。要点をしぼって端的に文章をまとめたり、見出しをつけたりする新聞作りは、国語力を考える上で、重要な活動と考えています。また、新聞作りの学習では、取材力をつけることも重要だと思います。取材相手の方の話をしっかりと聞く、話の中から大切な部分を見出す、適切な質問をして理解を深めたり、相手の考えを引き出すと言った力は、子どもたちの生きる力とコミュニケーション力を付ける上で重要です。
4年生では、取材とメモ作りの練習として、体育科の女性教諭を招いて取材を行いました。体育科の女性教諭は小学部の出身、子どもたちの先輩です。そんな先生から、「私の小学校生活」、「小学部の思い出」をテーマに話をしてもらいました。
小学部の変わったところや変わらないところ、3つの大きな思い出を話してくれました。
先生の話を聞き、子どもたちの心に強く残ったのが「小学部には、自分の好きなことや、やりたいことを見つけられるチャンスが沢山あること。そして、それを応援してくれる先生が沢山いることが変わらないこと」という言葉でした。他にも、体操クラブや臨海学校で、できないことだらけだったけど、あきらめずに努力をしたことで乗り越えられたことも、具体的な話を交えて教えてくれました。そして、相生祭での失敗から、「目標を達成したらゴールなのではなく、努力を続けることが本当に大切なこと」なのだと子どもたちに伝えてくれました。
子どもたちは、先生の話に聞き入り、夢中でメモを取っていました。授業の後、担任より「あの姿勢で話を聞いてもらえたら話している方も嬉しくなるよ。」と子どもたちに伝えると、話をしてくれた先生も「嬉しかった。」と言ってくれました。そういう一生懸命な態度は、しっかりと話し手に伝わることも学べました。