5年生授業紹介
どんなやり方でできたかな?~5年生 脱穀作業~
先週の稲刈りから1週間。5年生では、お天気も良い中干していた稲を、脱穀しました。
今回の脱穀は、チームごとに脱穀の方法を調べ、必要なものを準備しました。牛乳パックなど、道具集めのご協力、ありがとうございました。
前半は、干している稲から、稲穂の部分を切り取りました。校庭で作業をしたのですが、あちこちに稲が飛んでいったり、上手く切ることができなかったりとなかなか大変でした。稲を腕にかけたり、ジャングルジムにかけたりするなど協力をしながら作業を進めていました。切り取った藁はバニラのご飯用にリアカーに載せていたのですが、「この長さじゃバニラ食べにくいから!」とはさみで短くする係もいつの間にか登場し、せっせとお仕事をしていました。きっとバニラも喜ぶことでしょう・・・。
後半は、教室で村ごとに脱穀です。子どもたちが持ってきている道具を見てみると、牛乳パック・割り箸・櫛・おちゃわん、すり鉢などさまざま。「牛乳パックの方がやりやすい!」「いや、こっちの方が良いね。」と少々対抗意識を燃やしながら頑張っていました。1度で実が残らないように脱穀ができると気持ち良いようで、「先生、これ見て!」と残った藁を見せてくれました。
生活の中でよく見る道具を上手に使っている子が多い中、男子チームが使っていたのがこの道具。
他の子たちも、自分たちの作業をしながら、「先生、あっち見に行って来て良いかな。」「ちょっと覗いてきて良いかな。」と気になってしまうほどの存在感を放ったこの道具は、実は彼らの手作りです。
脱穀の仕方を調べた際、「先生、45000円の足踏み脱穀機を買って下さい!」と言ったのを私に断られ、「中古ならもっと安いです!」「ジモティーならただです!」とあの手この手で足踏み脱穀機を求めていたのですが叶わず、結果、「自分たちで作る!」と調べ始めました。段ボールで作ることができると分かると、材料を集め、ほとんど大人の手を借りずに作っていました。目指したのは、「手回し脱穀機」。ハンドルを回して脱穀をしていく機械を作っていたようで、数日かけて世界に1つの機械を作り出しました。子どもたち同士で工夫し合いながら、納得のいくものができたようです。休み時間に図工室で作業をしていた姿は、とても楽しそうでした。ちなみに、ばっちり回せる手回し脱穀機が完成しましたが、いざ脱穀となると「回すよりこっちの方が早い!」とほぼ回すことはなく・・・。ですが、一度にたくさん脱穀できるという良さを存分に生かして効率的に脱穀していました。
どのチームも、だんだんと作業に慣れ、出際良く脱穀を進めることができましたが、教室での作業で大変だったのが、最後の片付けでした。今回の脱穀のように、作業を楽しみながら夢中になって頑張りました。