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5年生体験学習授業紹介

5年生 つなぐ手・社会科「たくさんの魚に触れました」

5年生では、大日本水産会 魚食普及推進センターのみなさまをお招きし、出前授業をして頂きました。社会科のオンライン授業で、ちょうど漁業の学習を終えたタイミングでの出前授業となり、授業で学んだことを、より具体的なイメージとして捉えることができました。また、食育として、魚食の大切さについて学ぶことができました。


 
1時間目は学年でお話を伺いました。社会で勉強した内容はもちろんのこと、養殖にはいろいろな種類があることや、同じ魚でも養殖と天然の魚では見た目が異なることなど、知っていると、より魚を美味しく食べられるような知識をたくさん教えて頂きました。

実際の大きさで書かれたカジキの絵を見せて頂いたり、本物のくちばしを実際に触らせて頂いたりすることができ、「大きい!」「固い!これ、木じゃないの?」と子どもたちも興味津々でした。日本は、陸地の面積では世界61位ですが、海の面積は世界で6位と海の環境に恵まれた場所です。その中で、「美味い食べ物を楽しく食べてね。」と講師の早武さんはおっしゃっていました。

国産や海外産、生や冷凍、天然や養殖などいろいろな食べ方がありますが、例えば、どのように冷凍されているのか、どのように海外で養殖されているのかを知ることで、安心して食べられることに繋がります。良くない情報にだけに目を向けるのではなく、良い情報に目を向け、知ることでより美味しく魚を食べることができると学びました。また、世界にはさまざまな食文化があり、日本ではお刺身など生で魚を食べることも多い一方、魚を生では食べない国があること、日本ではかわいがられる対象であるアルパカやモルモットも、ペルーなどでは当たり前に食べる食べ物であり、地域の気候や背景を知ることで、食文化を理解することができるとも教えて頂きました。自分たちがかわいがってきたモルモットを食べる国があると聞き(フライドモルモットになるそうです)子どもたちは驚いた様子でしたが、地域によって違いがあり、その理由があると聞いて、「世界の場所によって、全然違うんだね。カリカリなのかな?」と納得の様子でした。私たちはモルモットをかわいがるのは当たり前。でも世界ではそうではない場所もある。そのようなことを知り、子どもたちにとって、世界が少し広がる時間となりました。

2時間目の体験では、まずカツオの一本釣りの模擬漁体験を行いました。今まで授業や今回の講義でも一本釣りの様子は動画で見てきました。船で何人もの漁師さんが、いともかんたんに魚をつり、頭の上を魚が飛んでいるような動画です。

動画でみると、随分軽そうに見えるですが・・・子どもたちは3人チームで挑戦。竿が長いこともあり、思った以上に重かったようです。上手く上がらなかったり(実際船であれば、船体にカツオが激突。)、カツオが横に行ってしまったり(実際の船であれば、おとなりの方に激突。怒られます。)、「先生、これあんな速くなんて絶対無理だよ!」「腕がいたくなっちゃう。一回で限界!」と子どもたち。動画で見た漁師さんたちはヘルメットをかぶっているのですが、その理由もしっかりと理解することができました。

後半は、魚の解剖と鮮魚タッチを楽しみました。解剖では「やだー!」「気持ち悪い!」と行っていた子どもたちも、「見るのやめておく?」と聞かれると、「見ます!」とどんどん前のめりに。魚の心臓や脳の小ささに驚いたり(私たちの脳みその方が大きい!とのことです(笑))、胃の中身を見たりとドキドキしつつも楽しんで見ていました。最終的にスーパーで売られている切り身の状態まで解剖をして頂きました。

 最後は、たくさん用意して頂いた鮮魚を触りました。嫌がる子がいるかなと思っていたのですが、「先生、見て~!」と男子も女子も魚を持って歩く姿には驚きました。魚の名前や、部位の名前、ここを見るとおもしろいよ!というポイントを、スタッフの方が教えて下さり、「先生、魚の舌って固いんだよ、触って見て!」「これはのどぐろ、ほら、黒いでしょ?」「イカの口はここなんだって!」と子どもたちが嬉しそうに話をしてくれました。

教室での学習も、楽しそうに頑張れる子どもたちですが、やはり実際に体験をしている時の表情はがらっと変わります。いつも以上に目を輝かせて楽しんでいる子どもたちを見て、実際のものに触れることや体験することの大切さを改めて実感しました。