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2年生体験学習

知りたいことを調べるには 国語「図書館たんけん」(2年生)

子どもたちの探究心は旺盛です。その探究心を満たすために、図書館を上手に活用できるようになることは欠かせません。一方で、「図書館に行って調べてごらん。」とか「図書館で読みたい本を見つけよう。」と言っても、字を読むのが苦手とする人や探すことが苦手な人にとっては、たくさんの本を前にただけで心が折れてしまう気分です。国語の教科書に「図書館たんけん」があります。2年生は図書館入門期です。2年生では、図書館司書の先生と相談して、図書館の魅力や活用方法を学ぶ授業をしました。
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まず、図書館に入って教室と違うところを一人5個見つけることにしました。「本がいっぱいある。」「本棚や天井に、ここに歴史や国語の本があるよとわかるようなわかりやすいマーク(仕切りや看板)がある。」「本が仲間分けされている。」「本が移動している。」「読み聞かせの本がある。」「新聞がある。」など見つけていました。
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それから、どうしてそうなっているのか、「図書館の秘密を探ろう!」と比留間さんの案内で図書館探検をしました。図鑑類は左の本棚に図鑑の名前、日本作家の物語は右の本棚に作者の五十音順で整理されていること。同じテーマや作家、さんの本が整理されていると目当ての本がすぐ見つけられること、本の背表紙にある図書の分類について教わりました。どのような本をよめばよいかわからないときには、図書館司書に相談すると良いことも教えていただきました。

さて、先日は、2年生が「先生、カエルがいたよ。」と声をかけてくれました。ヒツジクサの葉のお皿を見ると、真ん中に小さなカエルがいます。
2-3 ⑤今年誕生したアズマヒキガエルのチビちゃんです。1日がスタートして中休みを迎えると、子どもたちがベランダに出て賑わっています。「そのままだと死んじゃうよ。池に戻さないとダメだよ。」という子もいれば、「もっとよくみたいから見せて。」という子もいます。朝捕まえられたカエルが、葉っぱのお皿の中に入れられて、2年3組の下駄箱に保管されていたのです。みてみると、体表が乾いてきています。そこで、とりあえず小さな観察ケースを渡しました。
2-3 ④子どもたちは、カエルのために水を張り、その中にカエルを入れてあげて一安心していました。よくみると、ケースの中は、水がはってあるだけで、何もありません。どうも子どもたちは、カエルは水の中にいれば安全と思い込んでいるようです。そこで、「そのままだと、カエルが溺れてしまうのでは。カエルは水辺にいるけれど、水の中に住んでいるのかな?ちゃんとした飼い方をしないと命は守れないよ。」と投げかけました。
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すると、児童たちは、教室にあったアマガエルの本を取り出し調べ始めました。数人がそこに集まり、一緒に探しています。図書館に本を借りに行く人もいました。その一人の児童は、図書館司書の先生に、「カエルの飼い方の本を探しているけれど、どんな本がありますか。」と尋ね、いくつか紹介された本の中から、「これが詳しく書いてあるし、絵もたくさんあってわかりやすい。」と言って選んでくださったそうです。早速、図書館探検の学習を生かしていました。
2-3 ①子どもたちの探求心を満たすために、図書館をもっと活用し、まずは、体系的にまとめられた本から学んでほしいと思います。