5年生その他体験学習授業紹介
5年食育 鰯の手開き②お弁当箱に詰めよう
鰯を焼いたあとは、鰯の蒲焼きを自分の持ってきたお弁当に詰めます。今回の鰯の手開きのもう一つの目的は、『自分の体に合った量のお弁当を食べること』です。家庭科の時間に、自分の年齢や身長・体重に合わせたお弁当箱を確認しました。5年生の子どもたちでは、600ml~800mlが標準。普段のお弁当では、その半分くらいの子もいて、「え~、こんなに食べられない!」「だって、骨があるもん」との声も聞かれましたが、今回は自分の体に合った量を知る為にも、そのお弁当箱を使って、主食3、主菜1、副菜2のバランスになるようにお弁当を詰めてきてもらいました。あとは自分たちで作った主菜となる鰯の蒲焼きを詰めて完成です。普段食べない大きさのお弁当箱に、食べきれないと思ったのか、鰯の詰め方がすっかすか。「だって、食べられないもん!」「残してもいいの?」との声が聞かれる中、今回の目的を確認し、お弁当の詰め方でも勉強したようにしっかりと詰め直して、「いただきます」となりました。
自分たちで一から開いてできた鰯の蒲焼きは格別だったようで、「おいしい!」との声が聞かれました。そんな中でも、少しでも骨を感じると「骨があるから食べられない」との声も聞かれ、あまり箸が進まない子も見られました。しかし、手開きの際に取った骨を揚げて骨せんべいにして下さったものが届くと「パリパリしてて、おいしい~!」と、お弁当もそっちのけで骨せんべいにかじりついていました。最初は「食べられない」と言っていた量も、頑張って食べ、思っていた以上に食べることができていました。鰯を骨から全て食することで、命に感謝していただくこと、そして自分の体にあった食事量を知ることを学ぶことができた一日。いつもはあまりお魚を食べないという子どもたちも、鰯のすばらしさ、そしておいしさに気づいた一日となりました。
児童の感想
・初め、頭を取るところから怖かったけれど、やっていくうちに慣れて、怖くなくなりました。家でもやってみたいと思います。
・鰯の手開きは、最初とても気持ち悪いって思ったけど、2匹目は少し慣れてすばやくできました。味はとてもおいしかったけど、骨がすごかったです。
・像していない開き方だったのでびっくりしました。頭を取るのがかわいそうだったけど、体の中がどうなっているか見れて良かったです。
・初めて手開きする時に、初めはすごくヌルヌルしていて びっくりしたけど、自分で手開きした鰯を食べて命の大切さを改めて感じました。鰯の手開きをする時は、骨はどうするんだろうと思ったけど、骨まで骨せんべいにして、いただいた命を残さず食べきることを初めて知って、びっくりしました。
・私は初めて生魚を触ったので、とても気持ち悪かったけど、魚の命をいただいているので、ありがたく手開きをしました。あと、鰯と鰯の骨せんべいもカリカリしているし、ちゃんと味も付いていたので、とってもおいしかったです。