2年生授業紹介
つなぐ手 2年 歌舞伎の隈取り体験
9月10日(火)、視聴覚ホールにて学年合同の歌舞伎体験をしました。教えてくださるのは、1年生の時にもお世話になった立花寶山先生と立花車扇先生です。隈取りは、超人的な人物を象徴する歌舞伎の化粧法です。目の周りや頬、額などに筋を描き、力が張ったときの血管や筋肉の隆起を誇張しています。人物の性格や役柄を表現するそうです。今回は、歌舞伎の演目『菅原伝授手習鑑』に出てくる梅王丸、松王丸、桜丸の三人の隈取りを代表の子3人が体験しました。長男の梅王丸は、長男らしい落ち着きの中に威厳がある隈取り。次男の松王丸は顔全面に赤い隈が走る、腕っぷしの強さを表す隈取り。三男の桜丸は、気立ての優しさが表れた隈取りです。各クラスから1名ずつ3人が代表として先生にお化粧していただき、それを学年みんなで見学しました。お化粧と言っても、普段おうちの人がしているお化粧とは違います。
寶山先生は、一つ一つを丁寧に説明しながら、子どもたちの顔に化粧をしていきます。化粧は、①肌に油を塗る。②眉を油で固める。③はぶ帯という髪の毛を隠す頭巾をかぶる。④境目に肌と同じ色でぬり境を消す。⑤おしろいを壁に塗るように塗る。⑥眉毛をかく。⑦口紅をぬる。⑧仕上げ と進みました。化粧する様子は、プロジェクターで大きく映し出し、よく見えるようにしました。見ている子どもたちからは、驚きの声やつぶやきがでてきて「この化粧ってとれるのかな?」「このまま学校から帰るの?」などと、先のことを心配する子もいました。そうした子どもたちの質問に、車扇先生が丁寧に答えて下さいました。化粧が終わったら、布を当てて版画のように模様を写し取りました。
最後に、この日は、寶山先生が有名な歌舞伎の演目「勧進帳」から弁慶が義経を逃がすために杯を干して舞う「延年の舞」も披露していただきました。間近で見る、迫力ある舞でした。