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1年生 つなぐ手「茶道」

 大学の笹森先生に教えていただき、1年生がつなぐ手(伝統文化体験)で茶道の体験をしました。そして、大学の茶道部のおねえさんたちもお手伝いをしてくださいました。P2050195
 最初は、ご挨拶から。日本舞踊でも教えていただいていたので、子どもたちは正座をし、自信満々にご挨拶しました。その後、お菓子とお茶のいただきかたを教えていただき、実際にやってみることに。笹森先生が子どもたちの事を考えて下さり、「お弁当を食べた後だから、お茶を少し少なめにご用意しますね。」と言って下さったにもかかわらず、子どもたちは「大丈夫です!飲めます!飲みたいです!」の声、声、声。「おなかいっぱいじゃないですか?」との確認に、「(おなか)空けておきました!」との声も聞かれました。何て、食欲旺盛な子どもたちなのでしょう。子どもたちの熱意に負けて、笹森先生が大学生のお茶を用意してくれるお姉さんたちに「いつも通り、用意してあげてください。」とお話しして下さり、大喜びの子どもたちでした。9人ずつ3回に分けて行いました。P2050210待っているお友だちに「お先に」と声をかけてからいただきます。お菓子を懐紙にのせていただいたり、お茶をいただく際に、お茶碗を12時から3時に2回、回してからいただいたりと、慣れないお茶の作法に戸惑いとぎこちなさが見られました。P2050231そんな子どもたちに、大学で茶道を習っているお姉さん達が優しく寄り添い、一つひとつ丁寧に教えて下さいました。「おいしい!」みんなおいしそうにお菓子をいただき、抹茶もきれいに飲み干しました。中には、最後の一滴まで飲み干そうと、お茶碗の裏を叩きながら飲み、笹森先生に「それはお行儀が悪いですよ。」と注意される場面も見られました。素直というか、子どもらしいというか、お茶の時間を心から楽しんだ子どもたちでした。
 茶道の時間は、お茶をおいしくいただくだけではありません。茶道の中で大切にされているのは「感謝の心」と「思いやりの心」。おもてなしの心=相手を思いやる心、つまり相手のことを考えて行動することであるとのお話をして下さいました。お茶の動作一つひとつに思いやりの心が見られます。例えばお茶を運ぶ際にも、お辞儀をする際に少し下がってからお辞儀をすることで、ほこりなどがお茶に入らないようにしているなどの気遣いがみられるということも知りました。また、お部屋に飾られているお花や、お茶と一緒に出して下さるお菓子にも、季節を感じることのできるものを選んで下さっているそうです。P2050255
 気づかなければ知らないまますぎてしまう「思いやりの心」。それに気づくことによって、相手を大切に思う気持ち、相手に大切に思われている気持ちに気づくことができます。P2050264さりげない「思いやりの心」。お茶を通して学んだ「感謝の心」と「思いやりの心」を普段の生活の中でも心がけて過ごしていきたいと思います。