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5年生授業紹介

5年生 つなぐ手 プロ棋士 佐藤七段(卒業生)を招いて   

5年生つなぐ手は、プロ棋士の方をお招きして日本の伝統文化の一つである『将棋』のお話を伺い、将棋を体験しました。IMG_7608指導をしていただくのは、小学部の卒業生であり、子どもたちの先輩でもある佐藤紳哉7段と女流棋士甲斐5段です。
将棋は日本に伝わる伝統文化の一つです。「王手をかける」「高飛車」「局面」「終盤戦」など将棋が語源となる言葉もたくさんあります。佐藤7段は、自らの将棋との出会いからお話しして下さいました。5歳で将棋を覚え、小学部に通っていたときには、澄井副校長先生が担任で、とても目立ちたがりやだったそうです。卒業の時には、プロ棋士の仕事の存在を知り、プロ棋士になることを決意し、中学受験はせず、奨励会に入ったそうです。将棋は、目的がはっきりしていて、年齢に関係なく大人と対等に戦え、大人にも勝てるのが魅力的だったとおっしゃっていました。とはいっても、26歳までにプロになるのが条件という厳しい世界でもあります。佐藤七段は20歳でプロ入りしたそうです。プロ棋士の仕事は、対局で将棋をさすだけでなく、将棋の解説をしたり、子どもたちと対戦して将棋を教えたりして、将棋を世間に広めることも大事なお仕事だそうです。IMG_7603そして将棋は、「武道」と同じように所作・礼儀作法を重んじていて、「お願いします」「負けました」「ありがとうございました」といった対局の挨拶についてもお話しして下さいました。20181210_145437IMG_7610その後は、実際に駒を触って、初心者は、『王将』『金将』3つ『飛車』1つの合計6つの駒を使って将棋のルールを教わりました。コマの動かし方、相手のコマの取り方、勝負のきまり方。憶えることはたくさんありましたが、攻めと守りに分かれて楽しく将棋を学べるような工夫のある指導をしていただきました。20181210_14595420181210_150025子どもたちも徐々に将棋の楽しさと難しさがわかってきたようで、笑顔が増えてきました。
20181210_15132020181210_151318将棋クラブの子どもたちを含めた経験者は甲斐五段と対局をしました。
小学部の卒業生であり、プロ棋士という幼い頃からの夢を叶えてご活躍しいらっしゃる佐藤七段は子どもたちに取って『憧れの存在』になったことでしょう。そして、日本の伝統文化の一つである将棋の面白さを体験できた有意義なつなぐ手の時間でした。
<子どもたちのお礼のお手紙より>
*私は、今日初めて将棋をやったけど、授業が終わるときには、できるようになっていたので、うれしいです。テレビで見るプロ棋士も全員努力してきたことがわかりました。そして将棋そのものの歴史も知れてよかったです。また、私も夢(目標)に向かってがんばりたいです。
*ぼくは、今日、甲斐さんと対戦しました。王と普通の駒で戦いました。とても強かったです。佐藤さんが小学部の卒業生だと知って驚きました。そして礼儀を学んだので、今後の将棋にいかしたいです。
*わたしは、将棋をやったことがなく、ルールも分からなくて「どうしたらいいんだろう」と思ったけど、とてもていねいに説明して下さってので、初心者の私でも簡単にできました。ミニゲームもすごく楽しくできました。また機会があったら、やってみたいです。
*今日は、お忙しい中、小学部に来て下さってありがとうございました。佐藤さんの将棋の駒の並べ方が静かで、すごいと思いました。ぼくは、将棋クラブなので、これからは、静かに順番に駒を並べてみたいと思いました。