6年生　富士山自然体験学校　3日目

今日も子どもたちが朝、散歩に参加しました。浅間神社は、富士山の噴火を鎮めるために平安前期に祀られた神社です。富士山信仰が盛んになると、登山の前に、この神社にお参りしてから出かけるようになって、ますます栄えた立派な神社です。

朝会では、副校長先生から「学ぶ」ことの意味についてお話がありました。
今日の朝食は和食です。今日は、富士山五合目にある御中道（おちゅうどう）をトレッキングします。森林限界点の植物を観察します。たくさん歩くためにしっかりと食べました。

富士山五合目では、７人のガイドさんが待っていてくれました。さっそく紹介させていただきました。




ガイドさんは、とても熱心にお話をしてくださいました。この時期の植物の名前はもちろんのこと、厳しい富士山の植物の育ち方の特徴、苔の役割などを紹介してくださいます。


スコリア（噴火で降った小石）に水をかけて、その透水性を見せてくれたり、鉄分を多く含んだことを確かめるために磁石を使ってくれたりと、工夫した小さな実験もしてくださいました。

御中道（おちゅうどう）は、富士山を横に一周するルートのことのことで、修行のためにできたコースです。現在は、大沢崩れのためにつながっていませんが、子どもたちは、５合目から御庭までの２時間半歩きました。途中の森林がない部分は、まるで月面のようです。







御中道（おちゅうどう）での、各チームの記念写真です。残念ながら、なかなか富士山頂が顔を出してくれませんでした。


トレッキングの最後は、ガイドさんへの挨拶です。さようならをしても、質問をしたりない子がガイドさんを捕まえて質問していました。

昼食は、外でのお弁当。お腹はペコペコでした。お昼が終わると、一路、小学部へ。五合目から下るときに、ガイドさんに教えていただいた高度による植物の違いを車窓から確かめながら小学部に向かいました。
小学部につくと閉校式です。閉校式では、昨日のキャンプファイヤーのスタンツ優秀賞の発表や俳句コンテストの表彰が行われました。最優秀賞は、「コウモリがねとまりをする冷蔵庫」です。人間にとっては、冷蔵庫のように寒い洞窟で、コウモリは寝泊まりをしていることの驚きを句にした子どもらしい句だと思います。
最後は、担任から夏休みの生活についての注意点や二学期の生活に立ち向かう心構えなどが話されて、閉校式をおわりました。

　６年生は実にたくさんのメモを取って学びました。
　学びは知的興味をたかめるだけでなく、物ごとの見方、考え方を育てます。これからも、単に受験や進学だけを目的にした学びではない、豊かな学びを子どもたちにはしてほしいと思います。