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カイコが繭から羽化して、交尾・産卵しました

3年生の理科では、今月からカイコの幼虫を教室で飼育して、その成長をみんなで観察してきました。
幼虫の時には、毎日糞を掃除して、新鮮な桑の葉をあげてお世話をしてきました。手のひらや中には鼻の上にのせて、かわいがる子もいました。IMG_2659「先生、幼虫はどこで呼吸をしているか知ってる?この体の両脇の黒くなっている点のところから息を吸っているんだよ。」「成虫になると、何も食べないんだって。」「羽はあるけど、飛べないんだよ。」「オスとメスは、おしりの形を見ればわかるんだよ。」カイコの本を借りてきたり、調べたりして分かったことを紹介してくれる子もいて、クラスでは「カイコ博士」が増えてきました。IMG_2847今週月曜日、繭の中のさなぎからカイコが羽化して蛾になりました。白くて、モフモフしていて何ともかわいい姿です。羽化したのは、合計で6匹。羽化した繭から糸を指でよって、糸を紡ぐ子もいました。昨日の朝一番に男子が、「先生、カイコガが交尾してたよ。」と報告してくれて、朝の会に、全員でその姿を観察しました。「交尾って何?」「結婚してるんだよ。」「交尾は、2時間ぐらいなんだって本に書いてあった。」と子どもたちの会話は飛び交います。昼食時になっても、カイコガは交尾をしたまま・・・「先生、このカイコガ、交尾が長いね。」「仲がいいんだよ。」「そうだよ、長い結婚式もあるよ。僕が出た結婚式は5時間もやっていたよ。」子どもたちの会話を聞いていて思わず、笑ってしまいました。放課後、子どもたちが帰った後、カイコの様子を見に行ってみると、真っ白な小さな卵をたくさん産んでいました。P6299212カイコは、ご存じの通り人の助けなしには生きていけない100%家畜化された昆虫で、地方によっては「お蚕さま」といった呼び方が残っているほど、繭からとれる絹糸は「シルク」となり私たち人間の生活を豊かにしてくれた昆虫です。カイコガは、交尾、産卵、を済ませると短い一生を終えます。
今回、子どもたちに卵→幼虫→さなぎの段階を経てから成虫になる『完全変態』の成長を見せて、色々なことを教えてくれました。
P6299213教室には、カイコに関する本を置いて子どもたちは、学びを深めています。カイコに感謝です。