4年生体験学習行事
4年生 社会科見学「森を楽しむ 高尾ふれあい森林推進センター」
社会科の学習では、「私たちのくらしと水」の学習を経て、私たちがきれいな水をたくさん利用できているのは森のおかげであることを学びました。そして、次の学習単元では、「森林を守る人たちの仕事」をテーマに学習し、大切な森を守る人たちが仕事をしてくださっていることで、水源の森が守られ、美しい水ができるだけでなく、災害を防いだり、生活に欠かせない木材を得ることができていることを学んできました。
今回は、その森を実際に見て学習を深めるために、「髙尾ふれあい森林推進センター」に出かけ、裏高尾の森を散策することを通して、森の豊かさを体験してきました。見学にご協力してくださったのは、関東森林管理局のみなさんです。私たちが楽しく見学できるようにしっかりと準備してくださいました。
森の散策は、学年を6つのチームに分けて行いました。関東森林管理局のみなさんが、それぞれのチームについてくださり、森を散策しながら、植物や動物、昆虫などの話を伺って学びを深めました。
実際に森の木々を見るときのポイントを教わったり、手に触れたりしながらの見学です。森の木々の中から子どもたちが興味をひきそうな物を選んで紹介してくださいました。
例えば、葉っぱのにおいを嗅いだり、線香の原料である杉の木の葉っぱに火をつけて煙のにおいを感じたり、大きなホオノキの葉っぱを使ってお面を作ったりしながら、楽しく見学をしました。途中、イノシイが掘った地面や安全のために備えられたスズメバチの女王蜂をつかまえるトラップなども見ることができました。
水源の森としての裏高尾ですから、崖からしみ出した水がポタポタと垂れ、小さな流れとなり、沢に注いでいるところを見ることができ、「くらしと水」について学習したことを確認することができました。
沢では、サワガニを見付けました。寒さから、なかなかサワガニを見付けにくい状況でしたが、それでも、懸命に石をひっくり返し、見事にサワガニを見つけて大喜びしている子どもたちでした。
午後は、丸太切り体験と森林の役割をスライドを通して学習する2つの活動を行いました。
丸太切り体験は、のこぎりの扱い方をていねいに指導していただき、コースターになりそうな丸太を一人2本ずつ切り出しました。まわりの木の皮を剥いで、きれいに仕上がると、とてもうれしそうにしている子どもたちでした。また、切り出した丸太の年輪を観察して、何年間育った木なのかといったことも確かめました。
スライドを利用しての学習では、地球温暖化を防ぐためには森が欠かせないことや、森を守っていくことの大切さと森を整備する仕事とは、どのような仕事であるのかを学びました。
最後は、学年代表の代表の子どもたちが今回の見学の感想を森林管理局のみなさんにお伝えして、見学を終えました。実際の森に入っての見学は、子どもたちにとってとても有意義な時間であったと思います。