6年生授業紹介
6年生 つなぐ手「ユニセフの活動をしろう」
小学部では、毎年6年生がつなぐ手の学習でユニセフの活動について学び、自分たちで調べた上で下級生に話を伝え、募金活動をしています。今まで募金をしてきたという子も多いと聞きました。今年度も、神奈川県ユニセフ協会の方をお招きし、世界の子どもたちのくらしとユニセフの関わり方について、お話を伺いました。
毎日学校に通ったり、美味しい食事を食べたりすることが当たり前にできること。それは、世界で見ると、「当たり前」ではないということを、たくさんの視点から教えていただきました。日本も戦後、ユニセフに支援を受けたことがありますが、今でも「健康に成長するための支援」を必要としている子どもたちが、世界にはたくさんいるのだそうです。お話の中で、5歳にならないうちに亡くなってしまう子が世界では1年間に520万人いることや、それは6秒に1人の割合で亡くなっていることになるというお話がありました。「日本にいては、実感ができないこと。」とお話されていたように、子どもたちはもちろん、私自身も日々の生活から実感できることではありません。改めて「知る」ということの大切さを感じました。
お話の途中で、水瓶を運ぶ体験もしました。約20億人の人が、安全に管理した水を使うことができず、中には毎日8時間かけて水を取りに行く子どもたちもいるそうです。もちろん、学校に行く時間はありません。今回は、約13キロの水瓶を運ぶ体験をしました。持ち上げるだけで精一杯の子、力持ちで簡単に運べる子などさまざまでしたが、今回運んだのは、ほんの数メートル。これを毎日8時間もと聞いて、驚いていた子どもたちでした。
また、さまざまな理由で学校に通うことのできない子どもたちの話も聞くことができました。約5900万人の子どもたちが、児童労働をしたり、中には子ども兵士として大人と過ごしたりし、学校に通うことができていないのだそうです。子どもたちにとって身近な「学校」という場も、当たり前ではないのだということも、子どもたちにとっては印象深く残ったようでした。
ユニセフのマークには、地球と親子、そして「幸せの印」である、オリーブの絵が描かれています。「平和な地球で、子どもが大人に守られ、健康に育つように。」という願いが込められているのだそうです。今回教えて頂いたことを、しっかりと理解し、「自分の言葉」として、下級生のみんなに伝えてもらいたいなと思います。