5年生授業紹介
1学期末の学習活動紹介①畜産技術センターの方を招いて
学期末に行われた学習活動で、お知らせできなかった活動について紹介します。
5年生では、神奈川県畜産技術センターの3人の研究員の方にお越しいただき、畜産についてお話を聞かせていただきました。畜産技術センターでは、牛、豚、鶏など家畜の研究をしています。 乳牛や肉用牛、鶏を農家の方がどのように育てているのか、そして、よりよい品種を作り出すために、どのような研究をしているのかについて、じゃんけん形式のクイズを交えながら、楽しく教えて下さいました。 子どもたちは1学期の社会科で「米作りの盛んな地域」について学習しました。同じ農業の中の一つである畜産も、米作り同様、農家数がこの20年間で約3割に減っているということ、そしてよりよいお肉を作るために品種改良を行っているなど、米作りとの共通点も見つけることができました。
お米との大きな違いは、お肉になる前の牛や豚は、ほんの数時間前まで元気に動いていたということです。トラックで食肉センターに運ばれ、獣医さんの検査を受けた後、お肉にするためにベルトコンベアーで1頭ずつ流れていく場面が映像で流れたときには、ざわざわしていた子どもたちが一瞬にしてシーンと静まりかえりました。中には、「かわいそう。食べられなくなる。」との声も聞かれましたが、自分たちがおいしく食べているお肉がどのように作られているのかについて、しっかりと受け止めることができた瞬間だったように思います。普段スーパーなどで売られているお肉は、すでに食べる状態に加工されている物。そのもとをたどると、それは大切な一つの命です。牛、豚、鶏、魚。私たちは、それらの命をもらって、栄養にかえて生きています。その大切な命に感謝の気持ちを表すために「いただきます」と「ごちそうさま」という言葉があります。改めて、その言葉の大切さに気づくことができました。 また、お話の後には、鶏の無精卵と有精卵に光を当て、目が動いているところを見せていただいたり、体長が2mほどの豚の実物大の写真を見ながらお話を聞かせていただいたり、牛の卵子を顕微鏡で見せていただいたりしました。「かえるの卵みたい!」との声も上がるなど、普段見ることのない貴重な経験をさせていただくことができました。
子どもたちの感想
ぼくが心に残ったのは、鶏・豚・牛は、1週間前まで生きていたということです。ぼくは、これまで加工場で1ヶ月くらい保管されているのかなと思っていました。でも、豚や牛は1週間前まで、鶏はついさっきまで生きていたと聞いたときは驚きました。
そのほか、人間はそれらの命をもらって生きていることも改めて知りました。これからはちゃんと残さず「いただきます」と言って食べようと思います。(男子児童)
畜産について、たくさん学べました。その中でも、私が一番印象に残っているのは、豚肉にされるのは、子豚の頃だということです。牛も鶏もそうだというのにびっくりしました。なので、お肉を食べる時、つまり命をいただくときはしっかり「いただきます」と言って、感謝しながら残さず食べたいと思いました。鶏の卵の中にヒナがいる卵はあまり見れないので、嬉しかったです。(女子児童)