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5・6年生「つなぐ手」日本の大自然の魅力を学ぶ

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本日の3,4時間目に、山岳写真家の西田省三さんを招いて、5・6年生がつなぐ手の授業を受けました。
西田さんは、国内外を問わず、数多くの山に登り、美しい写真を撮っている方です。
現在、ドローンを使った撮影に挑戦したり、テレビ番組に出演したりして活躍されています。
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前半は、日本の山について色々な視点からお話をしてくださいました。
子ども達に分かりやすく、クイズを出してくださいました。
「登山をするときに1番大事な持ち物は何でしょう?」
答えは、水でした。
人は、食料が尽きてしまっても、水があれば2週間生きることができるそうです。
2位は、雨具でした。
山は、天気が急変することが多いからだそうです。
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他には、冬になると日本の山に積もる雪が、私達の飲み水の確保に大きな役割を果たしていると教えてくださいました。
また、西田さんが実際に撮影した美しい風景の写真も見せてくださり、山の魅力をたっぷりと話してくださいました。
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子ども達からは、「きれーい!」「登ってみたい!」「こんなにきれいな山が本当にあるんだ!」と、感嘆の声が上がりました。
雄大な山が見せる美しさに、子ども達はあっという間に引き込まれていきました。
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後半は、山岳写真家のお仕事について話してくださいました。
数週間にも渡って山にこもることがある西田さんは、必然的に荷物も多くなります。
そのリュックサックの重さは、夏場は約25kg、冬場は約35kgにもなるそうです。
子ども達に、その重さを体験させてくださいました。
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次に、雪道を歩くためのアイゼンや、沢を登るときに履く特別なシューズを見せてくださいました。
また、1日に使う水の量や、上手に山の写真を撮るためのコツなど、山岳写真家ならではの知識を教えてくださいました。
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最後には、大グラウンドに出て、子ども達と一緒に250m走をしてくださいました。
西田さんは、子ども達よりも50m後ろからスタートして、300mを走ってくださいました。
それでも西田さんは子ども達を次々に追い抜き、その速さは圧倒的でした。
人間の思い通りにコントロールできない大自然の中で、自分の体を存分に使って対応している西田さんのたくましさを実感することができました。
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子ども達からの「もし、遭難してしまった時は、どうするのですか?」という質問に対して、「遭難は、してはいけないことなのです。だから、私は遭難をしなくてすむように登山の計画を立てています。」とお答えになった西田さんが印象的でした。
自分の知識と経験を最大限に生かし、命の安全を第一に考えて山に登る西田さんの意志が伝わってくる言葉でした。
「なぜ、重たい荷物を背負って苦しい思いをしてまで写真を撮るのですか?」という質問については、「写真が好きだからです。好きなことだと大変なことでも乗り越えられるんです。」と答えてくださいました。
西田さんは、授業後、「子どものうちにどれだけ『好きなもの』『自分がやりたいと思えるもの』に出会えるかが大事だと思います。」とおっしゃっていました。
私達の暮らす日本には、まだ見たこともないような美しい山の風景がたくさんあることを知り、自分達も山に登ってみたくなるような素敵な授業でした。