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エッセイ Vol.9 金子 修介


私の好きな場所

2025年3月3日

「私の好きな場所」というお題で私が思いつくのは「映画館」しかない。仕事がなければ週に3回は映画館に行く。昔から多くの人のエッセイで好きな映画館の話を読んで、フムフムと共感の気分に浸っていたが、それの多くは「名画座」について、映画館のある街の描写や映画が終わって寄る喫茶店についてとかで、まあそういう文章は情緒があって良いのだが、今や名画座は希少になり過ぎ、映画館と言ったら「シネコン」を連想する時代で情緒も薄れている。地方の人はショッピングモールの上階にあるシネコンで映画を見て、その後モールで買い物したり飲食したりするのだろうが、私の場合、だいたい新宿か日比谷か渋谷かで映画を見て電車で帰るだけで、TOHOもピカデリーもバルトも微妙に違ったとしても印象はそう変わらん(TOHOはゴジラがいるけど)。街の印象も同様で、エッセイにするような情緒は特に思いつかない。この3系統で一斉に上映するメジャーな作品は予告がやたら多く、公開時には数十回見ていることになるので辟易する。しかも、何故か上映時間が10分15分ズレて始まるので、見たい映画を2本効率良く見られることがあまりない・・・とか「情緒」じゃなくて「文句」が出て来てしまうね。一番の文句は、昔は予告編が長いということで、これは解消された。昔は15分20分あったが、今は7、8分になっている。キューピーマヨネーズのCMは長年やってるが、これは時折変化があるのでそれほど文句はない。文句あるのは本編上映直前に流されるカメラ男の「映画泥棒」で、ここ10年くらい変わらず同じものを1000回以上見ているので、もういい加減にして欲しいと思う。予告から本編上映ならいいが、本編直前のアレにはガックリする。松竹系は予告の前だからまだ良いが、TOHO系は場内が真っ暗になってスクリーンサイズも広がっていよいよ本編始まりというタイミングでやるのでガックリ感がより強い。というようなことをXで書いたら“炎上”した。アレは映画人のための「盗撮防止」CMなので、映画人自身が文句を言うなんてお前アホだろという論調。今見ている我々一般観客を“盗人扱い”で疑っているのを感じないらしい。だが、実は、アレを好きな人が結構いるようなのだ。それで驚いた。アレは映画館だけでしか見られないCMだから、アレを見ると「これから映画が始まる」という気分でハイになるという人が意外に多いらしい。1000回以上見ている奴なんて稀もいいところなんで、私の感じ方に共感する人は少なく、反発を招き炎上になった訳だ。まあ、確かに良く出来てはおり、ハロウィンではカメラ男の扮装も出るから、好きな人もいるのだろう。好きな物事にちょっとでもケチつけられると怒るからね、ネットは。
「私の好きな場所」が炎上話になってしまいました(笑)

職 位:客員教授
学 歴:東京学芸大学教育学部 卒業

<監督作品>
『1999年の夏休み』(1988)、『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995)
『ガメラ2 レギオン襲来』(1996)、『デスノート』(2006)
『プライド』(2009)、『リンキング・ラブ』(2017)
『信虎』(宮下玄覇共同監督)(2021)、『ゴールド・ボーイ』(2024)など多数



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